検察官の聴取①

謎の男性に連れられてエレベーターに乗り込みました

ここが検察庁だとすると、この男性はあきらかに身なりに違和感があります

エレベータが停まり、その男性の後をついていくと一室に案内されました

その部屋の無機質な感じは警察の取調室が思い出され、ここでまた取り調べが始まるのだと気持ちが引き締まりました

先に進んでいくと、僕より若いくらいの男性がいました

その男性との間には机があり、事前のイメージでは検察官が使っている机は重厚な木の机を連想していましたが、どこにでもある事務机でした

机の前においてあるパイプ椅子に座るよう促されて腰掛けました

そして、僕をここまで連れてきてくれた若い男性は、左にある机の椅子に座りました

改めて正面の検察官を見ると、電話口で感じていた物腰の柔らかそうな印象の通りのおとなしそうな男性でした

予定よりも時間が遅れてしまったことに対して謝罪されましたが、それよりもこれから始まる取り調べのことで頭がいっぱいです

まずは僕が、盗撮を犯して検察から書類送検された本人で間違いがないか、名前、年齢、住所などの確認をされたあと、僕が「性的姿態撮影等処罰法未遂」で被害届が出ており、それを受けて警察から書類送検されたことを伝えられました

警察の取りしらべの最後、担当の刑事に本件は未遂扱いとは言われていたものの、実際にどのように検察に書類送検されたかはわからなかったため、刑事が言っていたことは本当だったと考えたと同時に、未遂扱いなので、量刑が軽い方向に傾くのではないかと期待感が膨らみました

これから始まる取り調べは、僕にとって不利益になると考えられることには無理に話さなくていいと検察官から言われましたが、いまさら僕にはその考えはありません

弁護士にも言われた通り、嘘をつかずに自分が答えられることには素直に応じようと考えていましたし、事前にyoutube等で調べたときに、警察の取り調べで供述した内容と齟齬がある場合は、検察はすかさず突っ込むと聞いていました

そして、検察は警察から上がってきた報告書に誤りがないかを確かめるように、取り調べが進んでいきました

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