車の中での妻との話し合いが終わり、そのまま車で家に帰りました
家では妻と僕の帰りを待っていた子供たちがお腹を空かして待っていて、今朝、家宅捜索があったことを、あまり気にしてはいなさそうでした
表面的には昨日までと変わらない時間でしたが、この時間がそう長くは続かないのではないかと思うと、僕は食事が喉を通りませんでした
今までの当たり前の日常がとても貴重なものに感じ、これまでなんでもっと大事にしてこなかったのか、そして自分勝手な行いでそれを手放してしまう愚かな自分に怒りを感じました
そのとき社用のスマホに着信があり、見てみると職場からでした
電話に出ると、処分が決まるまで明日以降自宅で待機することを伝えられました
給料は支給されるそうですが、今の自分の身の周りに何が起こっているのか、この時点では全てを把握するのは困難です
とりあえず食事のあと、僕と妻は床につくことにしました
しばらくの間妻とは別々に寝ていましたが、久しぶりに一緒に寝ることにしました
少し話をしたあと、妻は疲れ切っていたためすぐに寝息を立てて寝てしまいました
僕は妻の寝顔に涙の跡があるのを見ながら、改めてこれは現実であることを認識するとともに、これから自分に身に起きること、家族を不自由させないためにはどうしたらいいか等が頭の中を駆け巡って一睡もできませんでした
コメント