会社から呼び出しがあった日まで、弁護士や労働局、あるいはカウンセラーから情報を集めたり、相談をしてきました
この間、どのように立ち回ることが正解なのかいろいろと考えていましたが、結局のところ、何一つ偽ることなく誠意をもって接するという、当たり前の結論をもって呼び出しに応じることにしました
会社が僕をどのような処分にしたいのか、それがわからない以上はいくら考えても取り越し苦労なのですが、これからの生活が懸かっていることを考えると、常にこのことは頭から離れないまま、当日を迎えました
指定された時間よりも早く会社につきましたが、できれば顔見知りの社員と鉢合わせたくありません
会社の周りを散歩しながら時間をつぶし、5分前に人事の担当者に連絡して運よく誰にも会うことなく、スムーズに打ち合わせ場所に入ることができました
会社側は人事部長と担当者、それと会ったことがない男性の3人でした
会社がどのようなスタンスなのか心配でしたが、印象としては高圧的なものではなく、人事側も緊張しているように感じました
始まる前にやり取りを録音することに対して許可を求められ、了承したと同時に、僕も録音したいと求めましたが、それは許可されませんでした
若干釈然とはしませんでしたが、まず聞かれたのは何があったのかという事でした
僕の場合は、会社のロッカーを捜査される際に事前に警察から会社に連絡が行っていたので、ある程度のことは警察から聞いているだろうと考えていましたが、会社側は何も知らないので教えてほしいとのこと
一瞬、僕が説明を偽っても会社はわからないのではないかと頭をよぎりましたが、一切偽ることなく僕が盗撮をした経緯を説明しました
事前に2時間程度の予定で聞いていたので長丁場になると覚悟していたのですが、一通りの説明を終えると、会社側から今日は以上で終了するとのこと
体感としては1時間も経っておらず、当時の経緯を説明した後にいろいろとやり取りがあるだろうと考えていましたが、会社が当初言っていた、状況確認が終わるとあっさりとこの日は終了しました
そして、やや拍子抜けした感情を持って会社を後にしました
おそらく、会社も契約している弁護士に都度確認しながら、石橋をたたいて進めているのだろうと思いましたが、一方で僕の処分に対しては個人的な感情が入る余地は全くなく、淡々と事務的に進むことに対しての恐怖心が芽生えました