家に着くと子供たちはいましたが妻はまだ帰ってきていませんでした
僕は車に乗って駅まで妻を迎えに行く道中で、どうやって話を切り出そうか考えていました
当然に離婚という選択肢も頭をよぎりました
むしろ盗撮という犯罪を犯罪者だということを考えれば、離婚は当然の選択肢だと思いましたし、むしろ今後の家族の生活のことを考えれば離婚した方がいいと思いました
僕が身勝手なことをしたばかりに、妻や子供たちには本当に申し訳ないのですが、離婚すればシングルマザーとして様々な支援を受けられるはずです
そのうえで僕ができる最善策は、自ら死を選ぶことで保険金と家を残すことだと真剣に考えていました
駅について妻を待つ時間が本当に長く感じられました
そのうち妻が乗っていると思われる列車が駅につきました
遠目で妻がこちらに向かって歩いてくる姿が目に留まります
つまはもともと小柄なのですが、このときはより小柄に見えました
そして僕が乗っている車の扉をあけるなり、涙目の顔で「私のせいでごめんなさい」と言ってきました
妻の涙を見ることはいつ以来か覚えていません
そしてなぜ謝ってきたのか、すぐにはわかりませんでした
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