ついに職場につきました
到着すると、事前に示し合わせていたように上司が会社から出てきました
私は手錠こそされていないものの、警察に周りを囲まれてワンボックスから降りたので、まさに犯罪者です
上司に目線を合わすことはできず、一礼だけして警察に従って職場の中に入っていきます
職場の同僚はあらかじめ人払いされていたので顔を合わすことはありませんでした
私に気遣ってというよりかは、会社として公にしたくないという意図だと思います
自宅のときと同じく、職場でも捜索差押許可状をもとにロッカーの中を確認しましたが、何も押収されることはありませんでした
もともと職場のロッカーに何もないことは当然知っていたので、正直なところ「何も取るものがないのにわざわざ職場に来ることはなかったのにな」と思いましたが仕方がありません
「この職場にも、もう二度と来ることもないだろうな」と思うと、感慨深いものがありました
職場を出て、上司に見守られながら再びワンボックスに乗り込みむ姿は、客観的に見ても犯罪者そのものでした
そして再度警察署へ向かいます
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