盗撮犯がトラックドライバーを志す

前回の記事で書きましたが、盗撮犯となった僕は、このころだいぶ自信を喪失していたので、それまでの職種への転職が頭にはありませんでした

できれば、他人となるべくかかわらない仕事がいい

それは、仕事をするうえでもそうですが、「女性が多くいる職場だったらまた再犯をしてしまうかもしれない」という考えもありました

以前から他人とかかわる事が不得意だったので、一人で仕事ができるトラックドライバーに関心はありましたが、それまでの給料や休日数などの待遇が下がることを恐れて具体的な転職活動には至っていませんでした

探してみるとわかりますが、トラックドライバーの求人はとても多く、テレビなどでドライバー不足が社会問題として報道されていたことを現実味を帯びて実感しました

おもしろいことで、募集を調べていくうちにトラック業界のことが少しずつ分かってきます

まずはやはり大型ドライバーが最も給料が高くて待遇がよく、その次に中型や軽貨物が続きます

ただし共通して拘束時間が長く、拘束時間中に休憩時間として2~3時間の無給の時間があることが大半で、深夜早朝帯の勤務も多いという印象でした

大型免許は持っていないですし、自動車教習所に聞いたところ、大型免許は混雑していて教習開始まで1~2か月かかるとのこと

そこで今持っている免許の範囲内で探すとなると、現在の収入には遠く及びません

それでも背に腹はかえられず、条件がよさそうなところに応募したところ、とりあえず話そうかという感じで、応募したすべての会社様から面接の機会をいただきました

自分が盗撮犯であることは伏せていたのですが、こんな僕でも会って話を聞いてくれるということが、当時は救われる思いでした

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