いよいよこの日がきました
所轄の検察庁は少し離れた場所にあるので、事前にインターネットで調べたところ専用の駐車場があるようだったので自家用車で向かいました
前回の記事に書いた通り遅い時間を指定されたので、駐車場に着いたときは、検察庁が入っているビルから帰宅する人が多く出てきているところでした
ビルには検察庁以外の組織も入っているようなのですが、僕にはすべての人が検察とかかわりがある人のように思えて、よそよそしくビルに入っていきました
建物に入ると警備員がいて、名前を名乗ると来庁者リストの中から僕の名前を探しだした後にボディチェックをされました
そして待合室で待つよう言われ、その中の一つのベンチに腰掛けて待つことにしました
この時点で、指定された時間のおよそ10分前
その間も、建物のうえから続々と仕事を終えた人たちが僕の前を通って帰宅の途についています
中には、これから仲間で飲みに行く人たちもいました
この人たちの中にはきっと、僕が検察官から呼び出しを受けた人間だという事に察しがついている人もいるんだろうなと思いながら、ただ時間が過ぎるのを待ちました
そのうち約束の時間を過ぎましたが、呼び出される気配はありません
僕が敏感になっているのだと思いますが、人通りが多い中でさらし者になっているような感覚でした
約束の時間から10分が過ぎました
まだ呼ばれません
検察はそんなに多忙なのでしょうか
そもそもこの時間帯に呼ばれること自体が普通ではない気がします
ひょっとして普通の時間帯に処分できないような内容になるのでないか
そんな考えが頭を駆け巡りました
時間は約束の時間を20分過ぎています
そのとき、若い男性が僕の方に小走りで向かってきました
服装はスーツではない平服ですし、どう見ても大学生です
この人が検察官??と思いました
その男性は僕の前に来るなり、丁寧に時間を過ぎてしまったことを謝罪しました
そしてこれから検察官のところへ案内するとのこと
お手伝いさん??
ハテナがいっぱいななか、その男性についていきました