検察官の聴取③

聴取も終盤に差し掛かったころ、検察官から「盗撮の何が許されないことなのかわかりますか?」と聞かれました

僕は、「僕は何も非がない女子高生に対して、自分の欲望の赴くまま一方的に犯行を犯してしまいました。被害にあった女子高生はこの犯行によって、外出や異性との接触が怖くなって普通の生活が送れなくなってしまったかもしれない。人の人生を変えてしまいかねない犯行という点で、決して許されることではないと思います。」と伝えました

検察官は、「そうですね」と言ったあと、「被害者の方は被害を被ったことによって背後が怖くなったり、悪い場合は病院に通うケースもあります。卑劣な犯行だという事を肝に銘じて、決して再犯を起こさないようにしてください。」と仰いました

その後、「今日の聴取はこれで終わります。改めて連絡いたしますので、またこちらへお越しいただけますか?」と言われました

今日ですべてが終わることを望んでいたので、「まだ続くのか…」という思いで多少ショックでしたが、この場から解放される喜びもありました

僕は呼び出しがあってからこの場が始まるまではもちろん、聴取中もずっと緊張していたので、正直なところグッタリです

検察官に「次の呼び出しまではどのくらい後ですか?」と聞いてみました

いつ呼ばれるのかわからないままビクビクするのは、警察の聴取でもそうでしたが心が休まらないのは身に染みていました

すると検察官が、助手?の男性に「どのくらい?」と聞きました

するとその男性は「2週間ほどあれば」との事

最後までこの男性の正体は不明です

ただ、このやり取りを考えるに、僕の処分は聴取が始まる前にあらかじめ決まっているのかな?と思いました

検察官の部屋を辞して、再び男性の案内されるままエレベーターに乗り込みました

エレベーターの扉が閉まると、思わず壁によりかかりました

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