僕は性犯罪更生のためのカウンセリングの他に、定期的に病院に通院しています
この日は眼科でしたが、朝から列に並んで病院が開院するのを待っていました
そのうちようやく開院時間となり、病院の中に入ったときにスマホへ着信があったのですが、スマホ画面を見ると知らない番号からでしたし、病院に入った直後ということもあって電話に出ることができませんでした
そのうちに着信は途切れたのですが、間髪入れずに再度同じ番号から着信がありました
列から離れてしまうと列に並んでいた時間が無駄になってしまうので、また電話に出ることはできなかったのですが、いったい誰からの着信なのかモヤモヤしていたのですが、受付を済ませて着信があった番号をインターネットで調べてみると、僕が住んでいる地域の検察庁の番号でした
それまで、まだ目が覚め切れていなかったのですが、検察からの連絡と分かった瞬間にすっかり目が覚めました
すぐに折り返し電話をかけると、電話受付の人が電話に出たので名前を名乗ると、しばし待たされた後に僕に電話をかけてきた検察官と話をすることができました
声の印象は若い男性で、話しぶりは丁寧で落ち着いている感じでした
先方の要件は性的姿態等盗撮罪未遂で話を聞きたいので日程を調整したいとのこと
そして、検察庁まで来ることができるか尋ねられました
僕が住んでいる場所から所管の検察庁までは車で40分ほどかかりますが、行けない距離ではありません
行くことができないと答えることでどうなるのか気にはなりましたが、検察庁へ出向くことができる事、日時は先方が提示した候補のうち最も近い日時を選びました
電話口では最後まで僕を犯罪者扱いすることなく、例えれば営業から客相手に電話するような感じで、検察に対して高圧的な印象を持っていた僕にとっては意外でした
電話が終わった後、病院の先生の診察を受けましたが心ここにあらず状態でした
いよいよ、検察からの連絡が来ました
検察からの判断が出れば結果がどうであれ、一連の手続きは終わります
盗撮を犯してしまったことに対する反省はこの後もずっと続けなければいけませんが、いずれにせよ節目になることに変わりはなく、不起訴にならなければ前科持ちの犯罪者となります
再就職も決まっていない僕が今後どうなるのか見当もつきません